[かのかり妄想] パンプキンケーキ③
しばらくして、和也、千鶴、瑠夏の三人は川沿いを散歩することになった。瑠夏が先に川沿いを散歩している。和也と千鶴の二人がなかなか散歩にあらわれない。瑠夏は不安になった。瑠夏(もしかして、ケーキのブラフのことが千鶴さんにバレた? だとしたら危ない。あのケーキが千鶴さんの手に渡ってしまうかも…
瑠夏は強い不安に襲われ、急いで和也の部屋に向かうことにした。すると、瑠夏の目の間にモンブランが置いてあることに気づいた。
瑠夏(私に必要なのは、あのパンプキンケーキ。モンブランじゃない。今モンブランのことを気にしていられない!)
瑠夏が急ぎ、移動しようとしたとき、突然、モンブランが川に落ちた。モンブランが川をどんぶらこ と流れていく。
瑠夏(今モンブランに構っていられない。和也君のところに行かなくちゃ!)
と考えているにもかかわらず、瑠夏は無意識に川に入りモンブランを拾いに行った。
瑠夏『急に川に入りたくなっただけです』
瑠夏(和也君のところに行かなくちゃ。でも体が勝手に動いて、モンブランをひろいにいっちゃった。体と心が別に動いているみたいに…。私はどうしたらいい??)
和婆さんの千鶴への想い、麻美の揺さぶり、突然あらわれたモンブラン…。流川焦り、悩んでいる。
(つづく)
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