[かのかり妄想] パンプキンケーキ①
瑠夏と千鶴が和也の家に遊びで遊んでいる。
和也「ばあちゃんがかぼちゃケーキを作ってくれた。水原にどうぞって」
瑠夏(私、今までかぼちゃは食べられなかったけど、あのケーキなら食べられるかも。おいしそう。ドキドキ)
瑠夏「そのケーキ、私が食べたいです!食べたい。食べたい」
瑠夏が駄々っ子のように手足をジタバタさせながら、騒いでいる。
和也(ばあちゃんは水原と食べるようにってくれたし、俺も水原と食べたいんだけど…)
和也は、千鶴のほうをチラッと見た。
千鶴「瑠夏ちゃんが食べたいって言うんなら、あげたらいいんじゃない」
和也(水原がそういうんなら…)
和也「このケーキ、瑠夏ちゃんにあげるよ」
瑠夏「わーい♪」
しばらく経ち…
千鶴(あのケーキ、私も食べたくなってきたかも…。でも、私が、瑠夏ちゃんにあげたらって後押ししたんだし、私が食べたいとは言いづらい)
和也(あのケーキは、やっぱり水原に食べてもらいたい)
和也「瑠夏ちゃんゴメン。やっぱりあのケーキは諦めてくれ。あのケーキは水原に食べてもらいたいんだ」
瑠夏「そう言ってくるかもって思ってました。でもあのケーキは私がもらったんです。私が食べるっ」
瑠夏(あのケーキなら、私でもかぼちゃを食べられる。私にはあのケーキしかないんだ)
夜になり、瑠夏と千鶴は和也の部屋を出ることにした。
(つづく)
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